脱毛や光フェイシャル施術で使用されるゴーグルを選ぶ際には、単に見た目や価格だけで判断せず、製品の認証、安全基準、素材の品質を重視することが重要です。中でも信頼性の高い製造元かどうかを見極めるポイントとして、国内製品か海外製品かという点は非常に大きな判断材料になります。それぞれの特性や安全性への考え方に違いがあり、正しい知識をもって選定することで施術者やお客様の目を守る精度が格段に高まります。
まず、国内製品には日本国内の安全基準に適合している使用実績が多く安心感がある細部の仕上がりが丁寧という特徴があります。特にゴーグルなどの顔に直接装着する製品は、フィット感や装着時の安定性が施術中の快適性を左右します。国内の製品は顔の形に合いやすい設計がされており、微調整が可能な構造である点が評価されています。
一方、海外製品はデザイン性が高く、海外の施術機器メーカーと互換性がある仕様である場合もありますが、遮光波長の設定や安全規格が各国ごとに異なるため、使用時にはその仕様を詳細に確認する必要があります。特に、照射される光の波長が製品の対応範囲とずれていると、想定した遮光効果を得られずに眼球を傷めるリスクがあるため注意が必要です。海外製品には多国籍の規格が混在しており、日本国内の基準に照らしたときに不十分な例もあるため、選定時には使用目的に対して仕様が合致しているかを細かくチェックしてください。
安全性を見極めるポイントとして、遮光波長が数値で記載されているかどうかが重要です。単にUVカットや赤外線対応といった表記では具体性に欠けるため、数百ナノメートル単位でどの範囲の波長を遮光するのか明記されている製品が望まれます。また、製品が第三者機関の安全試験に合格しているかどうかも選定基準の一つです。特に、国内で販売される製品であれば、光学性能に関する試験済みの明記や、日本の法規制への適合表示があるかを確認することが勧められます。
以下に、国内製品と海外製品の一般的な違いを比較した表を示します。
比較項目
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国内製品
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海外製品
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安全基準の適合
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日本の光学機器規格に準拠
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国ごとに異なる基準に準拠
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遮光波長の表示
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詳細な波長範囲が明記されている傾向
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表記が曖昧なものも多い
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使用実績
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日本のサロンや美容医療で多数採用
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導入実績の確認が難しい製品もある
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フィット感
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日本人の顔型に合わせた構造設計
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欧米向けサイズでズレやすい場合あり
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安心感
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安全試験結果の表示が明記されている
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検証情報が不十分なことがある
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素材の面でも違いがあります。国内製品では、柔らかく肌あたりの良い素材が多く使われており、長時間の装着でも不快感が少ないことが特徴です。また、耐薬品性や耐久性にも優れているため、頻繁な消毒や洗浄にも劣化しにくい構造になっています。海外製品では、樹脂素材のまま加工されているケースが多く、見た目にはスタイリッシュでも、使用回数が増えるとひび割れやレンズのくもりが生じやすい製品もあります。
ゴーグル選びは、施術の安全性を確保するための重要なステップです。国内製品か海外製品かに関わらず、確かな品質、明示された安全基準、そして実績を兼ね備えた製品を選ぶことで、長期的に安心して使用することができます。安全対策と機能性を両立した製品こそが、信頼されるサロンや施術者の証となるのです。